イスラム教徒のメッカ巡礼始まる 世界各国から数百万人

２００９年の巡礼の様子。毎年、世界各地から数百万の信者が集まる

 （ＣＮＮ）　イスラム教徒が一生に一度は果たすべき義務とされる聖地メッカ巡礼（ハッジ）が５日から始まり、世界各国から数百万人が集まった。

国営サウジ通信によると、今年は１８３カ国の信者が参加している。男性が約５４％を占めているという。

信者らは白い布をまとってアラファト山やミナの谷をめぐり、５日間かけて一連の儀式を行う。信者らが神に動物をささげる行事「犠牲祭」は６日から。

昨年から今年にかけて中東・北アフリカ地域に民主化運動が広がった「アラブの春」以降初めての巡礼となるだけに、王政を維持する地元サウジアラビアに影響が及ぶ可能性も指摘されている。

オバマ米大統領はハッジと犠牲祭に合わせ、イスラム教とキリスト教、ユダヤ教に「共通する根源」と、「弱者に味方する社会の原動力としての宗教の役割」を強調するメッセージを発表した。

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